2005年12月26日

男たちの大和/YAMATO

待ちに待った映画『男たちの大和/YAMATO』観ました。7月に尾道市の撮影現場近くを通ったときはすでにクランクアップした後だったので原寸大セットは見ることが出来ませんでしたが大和ミュージアムは行きました(たまたまだけど)。大和関連の特番も観て勉強しておきましたよ。

レイトショーだったのですが観客全員がED終了まで席を立たなかったのは初めてです。映画をただの娯楽として観てるのではなくこの作品が観たくて皆観てるんだーと感動しましたよ。EDに使われてるシーンは本編でカットされた(?)部分もあるので見逃せません。

以下、ネタバレ感想です。




この映画、私は反戦非戦がどうこうより不沈戦艦大和の再現が観たくて待ちわびていたので、思ってた内容と少し違いました。もっと戦艦大和のあれこれに迫るのかと思ってたら、人間模様に主軸が置かれてました。

海上自衛隊の協力や豪華キャスト・スタッフ、巨額制作費など大英断でありますが、何といっても久石譲の音楽が素晴らしかったです。日本連合艦が持つ菊花紋章の中で一番大きいとされる大和艦首の菊花紋章のアップと、久石譲の雄々しいBGMが作品を盛大に持ち上げてました。同じメロディーラインで色んなヴァージョンが流れましたがそんなにくどくなかったです。

時代はすでに戦闘機に移り変わっている中、ずっしり腰を据える大和の威厳は圧巻でいかにも大日本帝国海軍のシンボルといった感じですが、威力を発揮することなく沈没したこともあって伝説のように語られています。片道燃料での沖縄水上特攻の謎、飛ばせる戦闘機はあるのに戦闘機の護衛無しについての謎、大和や武蔵を作る資金があるならなぜ空母を作らず敢えて時代遅れの戦艦だったのか・・・とかもっと語られるのかと思ったけどほとんどありませんでした。それは鑑賞前に作品の主旨を勘違いしてたからなんですけど・・・。

臼淵大尉(長島一茂)「死して甦る日本(意訳)」
森脇二等兵曹(反町隆史)「死に逝くのが戦いなら生き残るのも戦い(さらに意訳)」
作品のメッセージはこの辺かな。観る人にとってどれがメッセージでもいいと思うけど、日本人にしかウケないだろうな。
とにかく内田二等兵曹(中村獅童)のキャラ作りが強烈でした。ちょっとヤの人みたいだったです。

初めの現代編での方言聴き取れません。過去編の方は控えめだったので聴き取れましたけど。
内田の養女・真貴子(鈴木京香)がいきなり「北緯30度43分、東経128度04分、水深345mへ船を出して下さい」と辺りかまわず懇願したときはさすがにそんな無茶なと思いましたよ。電話で予めアポとれよ、と。
だからこそ神尾(仲代達也)が回想することで物語はスタートするんだけど。

沈没地点に向かう船にバイク好きの少年が同乗してたのは、現代の子どもを戦争に触れさせる意図があったのかな。現代編の舞台を大人だけで展開していくと子どもが置いてけぼりになるからか。

大和が無数の米軍戦闘機にミサイル攻撃を受ける光景は、弱った黒光りの昆虫がスズメバチにやられてるようで壮絶でした。血のりで汚れていく大和に千切れた脚が転がって血飛沫が舞い、折り重なる死体をまたぐ兵士たちの顔はもう誰が誰だか全然わかりません。

カメラの切り替えが早くて目が離せませんでした。時々ブレるカメラに切り替わってるけど臨場感を出すためにハンドカメラを使用してるのかな。ハンドカメラといえば『ブラックホーク・ダウン』でこれが多用されててものすごく臨場感があったのですが多用しすぎで観てるこちらの目が疲れるくらいでした。この作品ではバランス良く使われてたと思います。


posted by 桃鳥 at 22:53 | Comment(0) | TrackBack(13) | 映画・DVD
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL


映画『男たちの大和 YAMATO』 佐藤純彌
Excerpt: <戦後60周年記念作品>と銘打たれた戦争巨編!! 嗚呼、日本男児たるもの、これを観ずにいられましょうか!!! ということで観てきました。うーむ、困ったな。なぜ困ったのかというと、まったくグッと..
Weblog: ~Aufzeichnungen aus dem Reich~ 帝国見聞録
Tracked: 2005-12-26 06:55

「男たちの大和/YAMATO」レビュー
Excerpt: 「男たちの大和/YAMATO」についてのレビューをトラックバックで募集しています
Weblog: 映画レビューTBセンター
Tracked: 2005-12-26 06:55

男たちの大和 YAMATO その2
Excerpt: ●『男たちの大和 YAMATO』2005年12月17日公開。公開まで後一ヶ月。なんだか地元広島では盛り上がりつつあります。呉の大和ミュージアムもかなりの動員があるらしい..
Weblog: 映画鑑賞&グッズ探求記 映画チラシ
Tracked: 2005-12-26 10:12

男たちの大和/YAMATO
Excerpt: 「敵機は、1秒間に160mの速さで突っ込んでくる。 死んだら戦えん!生き抜くために、戦うんだ!」 1945年4月6日 3333名の男たちは、 最強最大の不沈戦艦大和..
Weblog: ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
Tracked: 2005-12-28 01:43

男たちの大和って・・・・・・やっぱり
Excerpt: 『日々日常』本サイト 人気blogランキングへ 会長のお供で角川の 「男たちの大和」 を観て来た。 クダラナイ映画を作らせたら 天下一品 の悪名高き角川映画であるが 前..
Weblog: 『日々日常』〜ブログページ
Tracked: 2005-12-29 14:48

男たちの大和
Excerpt: あけましておめでとうございます(^^) 焦点の定まらないブログですが、今年もよろしくお願いします さて、今年一発目の記事ですが・・・去年書き残したことでも書こうかなと(^^; 年明け早々に特..
Weblog: のら雑記
Tracked: 2006-01-01 17:49

「男たちの大和」観た
Excerpt: ↑拙作です↑1. 「男たちの大和」観た 本日は1日で、映画の日。 1000円で映画を観ることができるということで映画館に向かったが、観たいのがなかなかない。 そんな訳で、観たのが男たちの大和 全体的に..
Weblog: メフィスト賞受賞者津村巧のテレビ・世相日記
Tracked: 2006-01-02 14:11

男たちの大和
Excerpt:  戦艦大和の最期、そしてその乗組員の生き様・死に様を描いた大作。 本作の制作をきっかけに、日本は「大和ブーム」になったという。粗筋 2005年。 九州を一人の女性が漁村を訪れ、太平洋のある海域にまで連..
Weblog: 非常に適当な本と映画のページ
Tracked: 2006-01-02 14:11

号泣!「男たちの大和 YAMATO」
Excerpt: 息子にこの映画を見せたいと思っていた。
Weblog: ノーサイド「大元よしき」二本目ラガーマンの挑戦!
Tracked: 2006-01-09 19:14

男たちの大和
Excerpt: まさか泣くまいと思って行ったら、泣いてしまった・・(/_;) 1リットルの涙であの河本先輩を演じた松山ケンイチさんを目当てに 行ったのです。 脇役かと思ってたら、実質主役でしたねぇヾ(@⌒▽..
Weblog: ブログ ド ガジュマル 
Tracked: 2006-01-09 21:33

『男たちの大和/YAMATO』
Excerpt: 監督、佐藤純彌。2005年日本。戦争映画。出演、中村獅童(内田守・第七分隊四番機
Weblog: erabu
Tracked: 2006-01-13 07:55

男たちの大和とジパング的妄想
Excerpt: 男たちの大和を見た。前編通じて号泣。 末路を知っているから、前向きな言葉が胸に突き刺さる。 今の日本はこれで良いのだろうか? あのときの選択は良かったのだろうか? と考え得させられる作品。 この時..
Weblog: 白き焔BLOG
Tracked: 2006-01-14 02:35

男たちの大和/YAMATO
Excerpt: 日下公人・伊藤洋一両氏の共著「上品で美しい国家」に、実にいいエピソードが載っていますので紹介させて頂きます。 BLOGランキング参加中。ぽちっとご協力お願いします!m(._.)m
Weblog: 日々是桜
Tracked: 2006-06-03 00:47
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。