やりたいことは明確なのに貧乏で高校進学できない松田友秀と、やりたいことはないが金に困らず漠然とレールに乗る水原文男。現時点では水原のほうが表向き恵まれてますが、将来自立できるのは松田のほうなのになぁ、流されてしまいましたね。
何もしないのに何でも手に入る裕福な水原。ああいうのが水原の人生なのだから他人の松田がとやかく言うことではないと思います。
最後、ゆずきが自分のアパートに駆け込みましたが、すれ違ったおばさんの反応が妙でした。
御影家の部屋はまるで経年による劣化のごとく朽ちてておかしい。過去にそこの住人が消えたことを窺わせるような廃れた生活跡。今は使われていない部屋で様子は当時のまま放置されてる感じ。
ゆずきの身に降りかかる惨事。
ゆずきの過去にいい思い出がないようなので、これから起こるのではなくすでに起こってしまった後なんだと思います。だから幼少時代の記憶がないんですね。数年前に御影家が全員死亡した証拠があの廃れた部屋か。
ゆずきが地獄少女の存在に気付くようになってから母親の存在が消えた描写になってるし、ゆずきの意識が地獄少女に対して強くなればなるほど周囲の状況が変化していくようです。だから今になってあの廃れた部屋なんだ。もう自分が死んでることに気付くのは時間の問題でしょうし、クラスメイトの記憶からゆずきの存在が消去されるんでしょう。
まるで映画『シックス・センス』ですね。自分が死んだの気付いてないってやつ。