2006年01月12日

変身/東野圭吾

出版社 / 著者からの内容紹介
世界初の脳移植手術を受けた平凡な男を待ちうけていた過酷な運命の悪戯!
脳移植を受けた男の自己崩壊の悲劇。


主人公はいわゆる実験体にされたわけで『アルジャーノンに花束を』を彷彿させました。

主人公の目線で事が進む小説ってその主人公と気持ちを同調させて読んでしまうのですが、本作の場合凶暴化していく成瀬純一の気持ちに入り込んで読む進めるのは参りました。それだけ読みやすく、面白いということなのですが何せ事がどんどん悪化していくものだから・・・。

脳片ドナーの陰鬱で好戦的な部分が表面化しつつ、でも本来の成瀬純一の部分を守ろうと必至に戦う姿が辛い。そして暗い。

取り返しの付かない展開が進行してこのまま終わるのかと思ったら、最後の最後に少しだけ救われた・・・かな。でもやっぱ暗い。
この話の主体はドナーが誰かではなく、変わりつつある自分自身と戦う描写にあると思うのです。読み始めてすぐにドナーの検討がついたし。

映画や食事の趣向、休日の過ごし方が刻々と変化していくのは面白いんだけど、女の趣味まで変わる描写はややリアルかな。

変身変身
東野 圭吾

講談社 1994-06
売り上げランキング : 31,299

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


posted by 桃鳥 at 23:40 | Comment(0) | TrackBack(4) | 書籍
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL


変身/東野 圭吾
Excerpt: 変身東野 圭吾 講談社 1994-06売り上げランキング : 31,299Amazonで詳しく見る by G-Tools出版社 / 著者からの内容紹介 平凡な青年・成瀬純一をある日突然、不慮の事故..
Weblog: Sakura*Blog**
Tracked: 2006-01-13 11:09

(書評)変身
Excerpt: 著者:東野圭吾 強盗に襲われ、頭を拳銃で撃たれた純一は世界初の脳移植を受ける。無
Weblog: たこの感想文
Tracked: 2006-01-15 08:25

「変身」 東野圭吾
Excerpt: 変身講談社このアイテムの詳細を見る お薦め度:☆☆☆☆ 私のからだに他人の腦を移植したとしたら、それは私と云へるか。 それはすでに私ではない他人だらう。 では、腦の半分だつたらどうか? 一部だけ..
Weblog: 仙丈亭日乘
Tracked: 2006-01-18 00:56

東野圭吾『変身』
Excerpt: 変身講談社このアイテムの詳細を見る 今回は、東野圭吾『変身』を紹介します。本書は、少女を助けた結果、成瀬純一は重体になって、脳移植を受けることになった。脳移植の結果、手術は成功したが、大きな代償を受..
Weblog: itchy1976の日記
Tracked: 2010-05-25 19:31
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。