2006年02月15日

閉鎖病棟/帚木蓬生

内容(「BOOK」データベースより)
とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちは―。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。


精神科病棟が舞台なので患者が殺戮を繰り返す血生臭い話なのかと思ってたら全然違いました。というか精神科と聞いてこういうイメージが先行してしまうこと自体、恥べきことなんだと読了後反省しております。

これは患者の立場を熟知してる著者が精神科医だからこそ書けるんだと思う。
とにかく文章が優しい。登場人物の名前が「さん」付けや愛称で進行しているので、作者も登場人物の友人になったつもりで書いてるのかなーとさえ思いました。

暖かくて、純粋で、だからこそ起こってしまった殺人事件なんですが、最後は前向きでなかなかよかった。舞台が病棟だからといっても閉塞感はなかったです。

殺人事件の要素があるからといって謎解きの楽しみはありません。
話の主軸はやはり人間模様なんだろうな。
サスペンスだと思って読むと「何じゃこりゃ」になると思います。

閉鎖病棟閉鎖病棟
帚木 蓬生

新潮社 1997-05
売り上げランキング : 29,050

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


posted by 桃鳥 at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(1) | 書籍
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL


帚木蓬生【閉鎖病棟】
Excerpt: 著者名は「ははきぎ・ほうせい」と読みます。 この帚木先生の【賞の柩】という作品が、1990年に「日本推理サスペンス大賞」の最終候補に挙がったそうです。 もうひとつの最終候補が、高村薫【黄金..
Weblog: ぱんどら日記
Tracked: 2006-05-07 09:06
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。