2006年02月28日

沈黙の教室/折原一

内容(「BOOK」データベースより)
青葉ヶ丘中学3年A組―悪魔のようなこのクラスを、担任教師が名づけて「沈黙の教室」。何者かが不気味な恐怖新聞を発行し、つぎつぎと粛清の対象を指名していく。そして行なわれる残酷ないじめ。やがて20年がたち、クラスの同窓会の告知が新聞に載った時、報復を誓う者による大量殺人計画がひそやかに進行しはじめた!めくるめく多重構造の謎と、じわじわと忍びよる恐怖。日本推理作家協会賞長篇賞に輝くサスペンス。


日本推理作家協会賞長篇賞受賞作。

作中に出てくる「粛清」は連合赤軍を真似てるんですね。
日本連合赤軍のリンチ行為が彼らの中で「粛清」と謳われていたことは知らないんですが、某宗教団体が総括という名を借りてリンチ殺人してたのを思い出しました。

第一章の途中で読むのやめるなら今のうちだよなと思ってたのですが、第二章以降あれよあれよといっき読み。後半からスピード展開で面白かったです。

とある中学校で秩序を乱す者に対して「粛清」されていくのですが、20年後に判明した「粛清」の犯人に対する成敗が生ぬるいような・・・。「粛清」で過去に人が死んでいるというのに。
裏を返せば作者の優しさだとは思いますが。

時の流れは非情という言葉が何度か出てくるけど、20年の歳月があったから、こういう終わり方が出来たんじゃないかと思いますけどね。

復讐者を予想しても突き放されて、見事な多重構成でずいぶん振り回されました。人の推理をよそによくもまあここまでかき乱してくれたな、という感じ。

結局、学校の下から発見された12〜15歳の子どもの骨は誰の?

誤字発見。
「土曜日曜は休み」のセリフのはずが「土曜日曜は体み」になってた(笑)。

沈黙の教室沈黙の教室
折原 一

早川書房 1997-05
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posted by 桃鳥 at 22:37 | Comment(0) | TrackBack(1) | 書籍
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過 〜「沈黙の教室」〜
Excerpt: 「沈黙の教室」(著:折原一)を読んだ。 第48回日本推理作家協会賞受賞作品。 青葉ケ丘中学3年A組で不気味な<恐怖新聞>が発行され、 粛清の対象とされた犠牲者は、残酷な結末へと突き落とされた。..
Weblog: サナダ虫 〜解体中〜
Tracked: 2006-03-05 02:59
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