2006年03月17日

贅肉/小池真理子

内容(「BOOK」データベースより)
美しく賢く、両親に溺愛されて育った3歳違いの姉。母の死、恋人の裏切りを機に、常軌を逸した旺盛な食欲にとらわれ、みるみる太ってゆく。日ごとに醜くなる姉への、かすかな嫌悪が、やがて憎悪に変わったとき“私”は…。表題作「贅肉」ほか、ゆるやかな狂気の淵にたゆたう心のさまを描くサイコ・サスペンス、選りすぐりの全4篇。巻末に著者自作の年譜を収録する。


・贅肉
・刺繍の家
・終の道づれ
・どうにかなる

一言でいうと四作とも「静かなる狂気」。サイコ・サスペンスです。
どれもこれも面白かったけど、最初の「贅肉」が一番インパクトあったかな。

「贅肉」
美貌と才能に恵まれた姉が母の死と失恋をきっかけに暴食へと走り醜態化していく様を妹視点で綴った話。

妹は姉のように端麗な容姿の持ち主ではないけれど、それに関しての劣等感を持たない達観した性格が好きです。姉が醜く太ってから嫌悪感を抱き始めるのはしょうがない。

ただでさえ自分のために人生費やしたい年頃なのに、わがままな姉の世話ばかりしてたら心身喪失してもおかしくないはず。なのにこの家族よく頑張ってるなーと感心してたら、妹、最後!最後!
姉より救われない・・・。

「刺繍の家」
これはあとがきでヒッチコックの映画『サイコ』を彷彿させると書いてありましたが、言われてみればそうかも。
舞台となる家の住人、一人を除いて頭イカれてるよ。

「どうにかなる」
どうにか・・・ならないと思います。無理無理、死臭でバレるて。


贅肉贅肉
小池 真理子

河出書房新社 1997-11
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posted by 桃鳥 at 00:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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