2006年06月10日

終末のフール/伊坂幸太郎

出版社 / 著者からの内容紹介
あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。


あと3年で地球が滅亡する中、仙台のマンションの住人を中心に書かれた8種の連作短編集。
面白い章もあれば、そうでもない章もあったけど、「全部読まないと」という衝動に駆られたのはこれが連作だからでしょう。
トラブルにぶち当たった人の行く末が、別の章でちょろっと脇役として伺えるのがなんとも嬉しいではないですか。

個人的には「篭城のビール」が印象的でした。
監禁事件の被害者としてマスコミに晒され、世間から好奇な目で見られることを苦に自殺した妹の代わりに復讐を果たそうとする兄弟。

そして間接的ではあるけれど殺した側の報道アナウンサーとその家族。

食卓を囲んで「さぁ、これから食事を」という状態で兄弟に押し入れられた元アナウンサーとその家族が何を思って生き、何を思ってこれからその食事を口にしようとしたのか、考えると胸が痛い。

元アナウンサーにしても兄弟にしても立場は逆でも、生きるってだれかれ必至なんだと思わす内容でした。

終末のフール終末のフール
伊坂 幸太郎

集英社 2006-03
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posted by 桃鳥 at 01:21 | Comment(2) | TrackBack(2) | 書籍
この記事へのコメント
たしかに生きるって必死なんだなぁ、と感じました。
でもなかなか生活していると自覚できないです。。。

「篭城のビール」はなかなかいいですよね♪
Posted by きっちん at 2006年06月14日 08:13
>きっちんさん
こんにちは。
他の章がわりと楽観的な性格の人で固められてるので、「篭城のビール」は重くてせつなくて、でもほんの少し温かいような雰囲気が印象的でした。

3年後に地球が滅亡という爆弾がなければ、「篭城のビール」の元アナ家族の行動も違ったでしょうね。
Posted by 桃鳥 at 2006年06月15日 00:05
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終末のフール
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