2006年06月12日

毒笑小説/東野圭吾

内容(「MARC」データベースより)
おぞましい笑いは毒よりも強く、不可思議な笑いは人の心に静かに染み込む。「誘拐天国」「エンジェル」「マニュアル警察」など、身の毛もよだつおかしさ、思わず吹き出すおそろしさ、奇妙な味わいの12篇。


毒のある笑いでニヤリとしながら読む本でした。読みやすいです。12作の中から4作品の感想をば。

「マニュアル警察」
まるで役に立たない公務員をそのまんま模写したよう。マニュアル通りに順を追って手続きしていかないと殺人事件の捜査が前進しないダメっぷり。マニュアル通りでしか接客できないどこぞのアルバイト店員みたい。
妻殺しを自首した犯人と警察の会話が噛み合ってなくて大笑い。

「花婿人形」
予想してたオチと違い普通すぎたので拍子抜け。「結婚するとは子供を作ることよ」と母親から大雑把な説明を受けたマザコン息子が式場で脱ぎだすのかと思ったのに。それ、ブラック過ぎるか・・・。

「つぐない」
この話だけ毛色が違って笑う所なかったですよ。
むしろ感動もので、ぐっと熱くなる話でした。何故に本作に紛れ込んでいるのかわからない。

「誘拐電話網」
この話に酷似の小説「パズル崩壊」(法月綸太郎・著)内の短編「トランスミッション」を真っ先に思い出しました。でもこっちのほうがバカっぽくて面白い。

毒笑小説毒笑小説
東野 圭吾

集英社 1996-07
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posted by 桃鳥 at 01:02 | Comment(0) | TrackBack(3) | 書籍
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