2006年07月06日

黒笑小説/東野圭吾

内容(「BOOK」データベースより)
偉そうな顔をしていても、作家だって俗物根性丸出し!俗物作家東野がヤケクソで描く、文壇事情など13の黒い笑い。

13の短編からいくつか感想を。

「インポグラ」
インポグラとは本作の造語で、バイアグラの逆の作用をもたらす薬。こんなの使い道ないじゃん、と思いそうだけど考えればあるものです。使い道を思いつくのが女性なら、欲しがるのも女性っていうのがなんとも。

「みえすぎ」
くしゃみにフケ、埃に排気ガスといった普通の視力では認識できない細かい塵が見えてしまうようになった主人公。その能力を結構楽しんでるようだったけど、私は嫌だ。大気中のオゾンも見えるのかなぁ。

「モテモテ・スプレー」モテモテ・スプレーの効力があるときだけ意中の女性に好意を抱いてもらえるが、効力が切れるととたんにモテなくなる主人公の滑稽さに笑った。どんなに恰好よく決めてもスプレーの効力を切らすまいとシュッシュッ吹っかける姿を想像すると可笑しい。てか相手の女性がそのバカげた行動に気づかないのは何故?

「ストーカー入門」
真剣にストーカー被害に遭ってる人が読んだら腹立たしく感じるであろうこの話は、周りの女性がストーキングされているのに自分だけされないことを不満に思い、自分の恋人にストーキングさせる話。
女性がストーキングされることがモテる女のステイタスと思わすような感じで、このご時勢正直笑えない。

「臨海家族」
人気アニメのグッズが次々と商品化され、翻弄される家族の哀れな物語なんですが、これ実際あるっしょ。アニメがヒットしてから商品開発するのは昔の話で、今はアニメと商戦が同時進行ですから、小さい子供のいる家庭は大変でしょうね。大人でも踊らされるくらいなのに。
こういった商業魂はいろいろ身を持って感じる部分があるので一番感慨深かったです。

「笑わない男」
売れないお笑い芸人が笑わないホテルマンを笑わそうと奮闘。
ホテルマン、真面目すぎ!
ホテルマンとしてはよく出来てるけど、接客する者として精神的にその融通のなさはどうかと・・・。

「奇跡の一枚」
東野さんにしてはめずらしく心霊的な話で意外でした。

黒笑小説黒笑小説
東野 圭吾

集英社 2005-04
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posted by 桃鳥 at 22:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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