2006年09月19日

101号室の女/折原一

出版社/著者からの内容紹介
息もつかせぬ叙述トリックの数々!
薄暮に溶ける白いモーテルにやってきた謎の女の正体は?

ばか、やめろ、やめるんだ。母さんに聞かれたらどうするんだ。そう思っても、悲鳴は止まらない。ガラスに映った彼は、狂ったように叫びつづけていた。彼は右の拳を口に押しこんで、無理やり悲鳴を止めた。フーッと大きく溜息をつく。ああ、なんてひどい夢だったんだ。ホテルの客室の女を襲うとんでもない夢――。いつになったら、あの夢から解放されるのだろう。


短編全9作中、3作は女性の恐ろしさや冷徹さがギュッと詰まってるし、夫婦やカップルなど内輪間での殺人物語が多いかな。いくつか感想をば。

「101号室の女」
時代遅れのモーテルである晩起こった猟奇的な事件。経営者は中年男とその母親。客は女性が一人。登場人物全員(というべきか?)頭イカレテルヨ。
ヒッチコックの『サイコ』のオマージュでしょうか、これ。
従業員がマスターキーで客室に勝手に入ってくるラブホテルなんて嫌じゃい!というのが一番の感想。

「眠れ、わが子よ」
短編ですっきりまとまってて且つ強烈な印象があったのがこれ。
何か怪しい何か怪しいとミスリードを誘っておいて、そっちかよ、と。
人を見た目で判断してはいけません。

「恐妻家」
妻に嫌気がさし死んでくれないかな〜と妄想する男性2人が交換殺人を実行。
なんだか情けない男が2人いるな〜。
出会いのシーンがまるで『笑うセールスマン』のようだ。過ちは連鎖するのです。

101号室の女101号室の女
折原 一

講談社 1997-02
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posted by 桃鳥 at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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