全国500万の「佐藤」姓を皆殺しにせよ!―西暦3000年、国王はある日突然、7日間にわたる大量虐殺を決行した。生き残りを誓う大学生・佐藤翼の眼前で殺されていく父や友。陸上選手の翼は、幼い頃に生き別れた妹を探し出すため死の競走路を疾走する。奇抜な発想とスピーディな展開が若い世代を熱狂させた大ベストセラーの改訂版。
初版第3刷にて完読。
へんちくりんな文章が多くて楽しいよなぁ。
「昨日の昨夜」って何だよ。
「人間がここまで精神的に追い込まれるとここまでの力が出る〜」ここまで、ここまでってくどいよ。
「家族を失った者、友人を失った者、子供を妻を失った者、恋人を失った者、そして、兄妹を失った者・・・・・・皆〜」子供と妻と兄妹は「家族を失った者」と重複してます。
擬態語、擬声語の乱用が稚拙な文体に拍車をかけてる。
これは、あれか?
校正しないで世に出したらどんな反応が起こるか、出版社が実験してみたくなったってか?
文法的間違いを抜き出しなさい、という中学校のテスト問題として活用できそうだ。
小説というより作文です、これ。
旺文社 国語辞典 改定新版より抜き出し
【作文】
@文章をつくること。また、つくった文章。
Aうわべだけかざって内容のともわない文章。
若年層にウケているそうですが、まー、これを機会に他の作家さんにもアンテナが向けばきっかけ作りとして貢献していることになるんじゃないですか。
と、普段人のこと言えるような文を私は書いてはいませんが、これで生計を立てているわけではないのであえて辛口で書きました。許してちょ。
良かったところ。
行間が広くて目に優しい。
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