2007年01月31日

長い長い殺人/宮部みゆき

内容(「BOOK」データベースより)
金は天下のまわりもの。財布の中で現金は、きれいな金も汚ない金も、みな同じ顔をして収まっている。しかし、財布の気持ちになれば、話は別だ。刑事の財布、強請屋の財布、死者の財布から犯人の財布まで、10個の財布が物語る持ち主の行動、現金の動きが、意表をついた重大事件をあぶりだす!読者を驚嘆させずにはおかない、前代未聞、驚天動地の話題作。


動物が語り部ならわかるけど魂を持たない「財布たち」が事件に関わる各ご主人さまを語るわけですから、発想がユニークです。
確かに財布なら人がいつも肌身離さず持ち歩くわけだから財布は持ち主のパートナーといえなくもないです。
だからといって財布が持ち主の全てを知っているわけではありません。
財布がポケットに仕舞われている間は持ち主がどこにいるのか誰と会っているのか想像に頼るしかないし、持ち主が人道的に道を誤ってもただ傍観するしか手はなく助けを呼ぶこともできない。

歴史を刻むだけ。
そんな不完全な要素がかえって魅力なのであります。

財布が震え上がると中の小銭がカチカチなったり、びっくりするとファスナーがはち切れそうになったり、怒りで留め金が壊れそうになったり、表現が愛くるしいので自分の財布も大事にしようと思ってしまいました。

長い長い殺人長い長い殺人
宮部 みゆき

光文社 1992-09
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posted by 桃鳥 at 21:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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