2007年03月03日

妊娠カレンダー/小川洋子

内容(「BOOK」データベースより)
出産を控えた姉に毒薬の染まったジャムを食べさせる妹…。妊娠をきっかけとした心理と生理のゆらぎを描く芥川賞受賞作「妊娠カレンダー」。謎に包まれた寂しい学生寮の物語「ジミトリイ」、小学校の給食室に魅せられた男の告白「夕暮れの給食室と雨のプール」。透きとおった悪夢のようにあざやかな三篇の小説。


妊娠カレンダーを一発変換したならば「妊娠可憐だー」に・・・。

Amazonの内容紹介は文中「ジミトリイ」となっていますが、本作中では「ドミトリイ」です。
余白が広くてサクサク読めるんだけど、そういう読み方をしたのは勿体なかったかな。
一節一節を噛みしめて読んだほうが味わい深い、綺麗な文体です。
登場人物に全く名前が付けられておらず、「姉」とか「義兄」とか「いとこ」とか「彼」とか「先生」とか、それなのに存在感があるから不思議。

「妊娠カレンダー」
姉の妊娠を妹目線で捕らえた、妹心理がとても立体的。妹の冷静な観察眼と分析意欲がやけにリアルです。
毒薬の染まったジャムを作る妹の心理は狂気ではなく悪意のない悪意なんでしょう。

「ドミトリイ」
普段ミステリーばかり読んでいるものだから「犯人はおまえだー」と先生を疑ったであります。はい。
そういう読み物ちゃうから。

妊娠カレンダー妊娠カレンダー
小川 洋子

文藝春秋 1991-02
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posted by 桃鳥 at 00:47 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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