2007年03月14日

それでもボクはやってない 日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!/周防正行

シナリオ本だと知って少しがっかりしたけど、読んでみれば同名映画のシーンが手に取るようにわかり映画の評価が良かったのも頷ける。
痴漢が日本と一部のアジア特有のものだったとは知りませんでした。こんな負の文化いらない。

後半は周防監督と元裁判官の対談。現役の裁判官では答えられないような質疑応答もあって興味深かったです。
日本の刑事裁判がいかに穴ぼこだらけか痛感するばかりです。裁判長にも当たり外れがあるんですね。

痴漢の場合99%以上の確率で有罪となるのが現実だそうです。被害者の証言に信用性があれば被告人の弁解は無に等しいと。

それでは無実の罪で捕まった人の人生を狂わすのはもちろんですが、こういった矛盾だらけの刑事裁判が行われていることが世に広まっていくと、痴漢被害に遭った女性が勇気を出して犯人を捕まえる気持ちにも陰りがさしてしまうはずです。
「今まさに触られているけれど、もし掴んだ犯人の手が人違いだったら自分は冤罪でこの人の人生を狂わすことになる」
こんな思いがよぎったら女性はやはり泣き寝入りするしかないのが現実です。
裁判員制度に期待したいところです。

それから取調べの可視化。
鹿児島で選挙違反の疑いで取調べを受けた数人が違法な取調べを受けたことで、取調べの可視化に焦点が当たるようになりました。
司法制度も警察のマニュアルも問題点が多すぎてやるせない気持ちでいっぱいです。

10年ほど前、三田村邦彦氏主演で痴漢冤罪の2時間ドラマが放送されていて当時何となく見ていたのを思い出しました。ドラマでは無罪を勝ち取り地位も名誉も失ったけれど家族の絆が深まったという希望的結末でしたが、実際のところ1%の確率で無罪を勝ち取り裁判が終了したところで精根尽き果ててしまうんじゃないかな。

電車の中、女性も戦いだけど男性も戦いだな。

それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!それでもボクはやってない―日本の刑事裁判、まだまだ疑問あり!
周防 正行

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posted by 桃鳥 at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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