2007年03月23日

奇憶/小林泰三

内容(「BOOK」データベースより)
現実生活はみじめなものだった。恋人も去り、大学も行かず、金はない。だが〔夢〕だけはよく見た。そこでは鬼の顔をした老婆「よもつしこめ」が囁くのだ。「物心がつくと世界は一つしか見えなくなる」と。そうだ、子供の時、僕は確かに二つの月を見た。あれははたして現実だったのか?現代人が忘れてしまった、無垢な子供が感じる〔もう一つの世界〕を描く、奇想ホラー。


物心つく前は世界がいくつもあり、物心つくとその中の一つだけしか見えなくなる、と言われてしまうと「そうなのかも」と思ってしまうのが本書。
子供の頃自分で作り上げた妄想は物心つく前に見たものだったのかも、と考えると神秘的な気分になるではないですか。

怠慢な生活と思考を持っている主人公の墜ちっぷりが素敵過ぎて爽やかなくらいでした。
精神世界は置いといて、主人公のダメっぷりを読むだけでも十分面白い。

奇憶奇憶
小林 泰三

祥伝社 2000-10
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posted by 桃鳥 at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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