2007年04月26日

グロテスク/桐野夏生

内容(「BOOK」データベースより)
名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。悪魔的な美貌を持つニンフォマニアのユリコ、競争心をむき出しにし、孤立する途中入学組の和恵。ユリコの姉である“わたし”は二人を激しく憎み、陥れようとする。圧倒的な筆致で現代女性の生を描ききった、桐野文学の金字塔。


モデルとなったらしい東電OL殺人事件をよく知らないので調べてみたら、わー見事なまでに内容が同じだ。

完璧な美貌を持て余すユリコによって翻弄される人々が痛々しい。
手記の書き手である主人公はユリコを蔑むフリして実のところ頭の中は彼女の存在に支配されていることが良くわかる。

名前の表記が「百合子」ではなく、「ユリコ」なのは怪物扱いしていたからでしょうか。

名門女子高生たちの異様なまでの差別や悪意が生々しい。女子高生のような集団生活者は皆が仲間で皆が敵という計算的意識があるから、有名女子高生たちは自分が堕ちないために差別精神を口外するかしないかなんだよなぁ。子供の悪意は確かに純粋さを孕んでいる。女子高生の場合はまだまだ遠慮のない年頃ながらも純粋さは消え、その悪意はドロドロしてるからタチが悪い。

グロテスクグロテスク
桐野 夏生

文藝春秋 2003-06-27
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posted by 桃鳥 at 23:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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