2007年04月30日

続・嫌われ松子の一生 ゴールデンタイム/山田宗樹

内容(「BOOK」データベースより)
叔母である川尻松子の惨殺死から四年。松子の甥・川尻笙は、大学は卒業したが就職をすることもなく、将来への不安を抱きながら、東京でその日暮らしの生活を送っていた。しかし偶然知り合ったユリとミックの舞台演劇に対する熱い思いに触れ、笙も芝居の魅力へ強く惹かれていく。一方、自らの夢だった医師への道を着実に歩んでいた笙の元恋人・明日香は、同級生であり恋人の輝樹からプロポーズされ、学生結婚への決意を固め始めていた。だが両者が人生の意味を考えた時、思わぬ出来事が二人の未来を変えていく…。松子の“生”を受け継ぐ二人の青春を爽やかに描き、熱く心を揺さぶる青春小説の大傑作、誕生。


『嫌われ松子の一生』の続編だと思って読むと何か違うような気がするのですが、姉妹作の別作品と思えば問題なし。

4年前、松子の軌跡を追った甥・笙と当時の恋人・明日香の離別後のお話。
大学を卒業しても就職できなかった笙と、大学を中退後、医学方面へ向けて再出発した明日香が人生の岐路にぶち当たり取捨選択を迫られるのですが、将来の夢を見つけた笙と結婚することで医学の道にレールを敷かれてしまう明日香との対比が面白いです。あと癌を宣告された人の余命の過ごし方も。

俳優志望の笙を応援しないで罵った明日香に、正直なところ「あんた、何様だ」的な気持ちがひたひたと押し寄せてきたけれど、彼女の意見は真っ当だから困るんです(笑)。言い返せないんです。
人との繋がりにおいて相手を敬う気持ちは基本中の基本なのに、それを怠ってしまう部分に笙と明日香の若さが光ってて甘酸っぱくも眩しいです。
そして「ゴールデンタイム」の意味が痛いほどよく分かります。

ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生ゴールデンタイム―続・嫌われ松子の一生
山田 宗樹

幻冬舎 2006-05
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posted by 桃鳥 at 19:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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