2007年05月21日

たぶん最後の御挨拶/東野圭吾

表題通り、5冊目にして最後になるであろう東野氏のエッセイ。
表紙と目次に描かれてるニャンコのイラストは彼本人の直筆なんですよね。たぶん。

自分史の紹介と『使命と魂のリミット』までの自作紹介、映画化に対するコメント、地元話や学生時代、サラリーマン時代などの苦労、現在進行形の作家生活話や思い出話など、幅広く楽しめました。
特に過去作品に対するコメントがありがたいです。こちらとしても噛みしめて読まないと、とかしこまってしまいます。

意外や意外、この方、文学賞受賞数が少ないんですね。ほとんどの作品に何かしらの文学賞が付いていそうなイメージがあるのですが。
そう思うと文学賞受賞なんてものは評論家に恵まれているかどうかその時の運が大きく、「受賞作=最良作」という構図は案外当てにならんということです。

作品のテーマが社会的にタイムリーだと流行りに乗っているといわれ、早すぎると理解されないという不運の持ち主だということが判りました。

作品の本質を理解する能力がない評論家に対するグチがまともに書かれてて飾らない人柄だと思いました。
自称アホ家族といいながらも姉弟で元・スチュワーデスだの教師だの作家だのやっていればアホ家族とは一味も二味も違うだろ、とも思ったり。

アンチジャイアンツでありながら『巨人の星』が大好きな東野氏は爆笑問題の太田氏と本件について対談したらゼッータイ盛り上がると確信しました。実現しないかな〜。『巨人の星』にはこれっぽっちも興味がないけれど、いい大人が漫画を巡って熱く論争する姿が見たい。

一番面白かったのは「死ぬほど食べたい!」という料理屋の話。一人前のコース料理で30品が次から次へと出てきて、それを東野氏と福井晴敏氏と新野剛志氏の3人がヒーヒー言いながら食べる姿が目に浮かぶようで可笑しかった〜。これを食べきるには飲み物の分量やら胃もたれ料理は後回しなどの采配が大事で頭脳が必要とされるのでしょう。一番参ってたのは福井氏なのだ。

たぶん最後の御挨拶たぶん最後の御挨拶
東野 圭吾

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posted by 桃鳥 at 00:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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