2007年06月18日

しゃべれどもしゃべれども/佐藤多佳子

内容(「BOOK」データベースより)
しゃべりのプロだろ、教えてよ―あがり症が災いして仕事も覚束なくなった従弟の良や、気まぐれで口下手なために失恋ばかりしている美女の五月から頼られて、話し方教室を開くハメになった若い落語家の三つ葉。教室には苛めにあってる小学生や赤面症の野球解説者まで通ってきて…。嘘がつけない人たちの胸キュン恋愛小説。


噺家・今昔亭三つ葉がひょんなことから生きるのに不器用で素直じゃない人間4人を相手に「話し方教室」を開催。この教室を通してバラバラだった4人がいつの間にか輪になっていく過程が面白い。
三つ葉が噺のプロでも恋愛のプロではないあたりが人間臭くて放っておけないし。

人間ドラマも効いて、恋愛ドラマもかまし、文章のテンポが素晴らしく良いので飽きずにダダダッとのめりこみました。日本の風情がさりげなく感じられるのも素敵です。

比喩を用いた一節一節にパンチが効いてて笑えるやら頷くやらで目を見張るものがありました。頭が柔らかくないと思いつかない比喩ばかりで、これはきっと作者の持ち味なのでしょう。
こんな風に次から次へと喩え話が浮かべばどんなに素晴らしいことでしょ。羨ましいわー。

そんなわけで人を笑わせる落語ってええなーと普段観ない『笑点』を見ました。落語家というのは頭脳が柔軟で機転が利かないと話にならないなーと改めて感じました、とさ。

ミステリー小説に疲れたときや飽きたときに癒される一冊です。

しゃべれども しゃべれどもしゃべれども しゃべれども
佐藤 多佳子

新潮社 1997-08
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posted by 桃鳥 at 23:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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