2007年07月08日

野ブタ。をプロデュース/白岩玄

内容(「MARC」データベースより)
舞台は教室。プロデューサーは俺。いじめられっ子転校生(キモチ悪いほどおどおどしたデブ)を人気者にすべく、俺はプロデューサーを買って出た! 『文芸』掲載を単行本化。第41回文芸賞受賞作。


時々ぷっと吹き出すところはあるものの予想外に切ない結末ではないか。100%コメディだと思ってたもんで。

若さゆえの仮面、あるある。
空回り元気、ある。
その場しのぎの会話、あったと思う。
一日を終えて自室に戻るとドッと疲れが出ることあった・・・。

常に人気者の地位をキープしつつ誰ともつかず離れず高校生活を送る修二に、人間関係の脆さや侘しさを感じずにはいられません。修二のように仮面を被り続けて、家族にすら素顔を見せない生き方をしているのに自分自身がそれに気づいていない若者、案外多そうだな。自分をさらけ出す術を知らない、青春病のようなものなのかな。

今どきの高校生の心理描写を上手に汲み取る年輩作家はいるけれど、「桐谷修二」の心理ほど今風に、そして的確に書かれている本に出会うのは珍しいかも。若い作家ならではの感覚で書かれてあるので、共感できる部分が多かったです。

修二のテンポの良いモノローグが逆に痛々しくて、そこが切ないんだな。

野ブタ。をプロデュース野ブタ。をプロデュース
白岩 玄

河出書房新社 2004-11-20
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posted by 桃鳥 at 22:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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