2007年07月17日

沈むさかな/式田ティエン

内容(「BOOK」データベースより)
急死した父親がある企業スキャンダルの当事者であったことから、地元から離れた場所でアルバイトをしていた17歳の高校生・カズのところへ、幼なじみの英介が訪ねてくる。彼はカズの父親の死には裏があり、その謎を解く鍵が海岸沿いに建つクラブにあることを教えてくれる。カズはクラブで働き、真相を探ることを決意する。だが、糸口さえ見えないままに事件は起き、英介が命を落してしまう。―スクーバ・ダイビングの描写も素晴らしい海辺を舞台にしたサスペンス。話題の『このミステリーがすごい!』大賞第2弾!優秀賞受賞作品。


著者・式田ティエン。という人。
この名前を初めて目にしたとき根拠もなくインド人とのハーフで若い女性だと思った。「あ、ティエンティエンちゃんの本がある。読もおっと」みたいなノリで手にしました。私が間違っていました(笑)。

主人公が「カズ」と「きみ」の二人称で進行されていて初めのうちは取っ付きにくかったけれども、「きみは・・・」は全編通しての最大の伏線ともいえるんじゃないかな。「あーきみはそうだったんだ。てことはあの時は・・・」と読み返してみるとえらい慎重に描かれていたことに気付いたり。
後半からハードボイルド(?)な雰囲気がまとい、主人公の成長も痛々しくも気持ちいいではありませんか。

中絶斡旋とかヒト再生細胞とか米軍横須賀基地内での横行とか、有りそうで無さそうな恐ろしい目論見描写があったけれども、読後一ヶ月以上たった今、一番に思い出すのは潮の匂いだったりする。

製薬会社が内密に人体実験を行う方法としてスポーツクラブの子どもたちが犠牲になってました。無料で配布するドリンクがまさに実験材料だったという。この部分を読んで思い出したのが『パーフェクト・ブルー』(宮部みゆき・著)でした。まさに同じ。

沈むさかな沈むさかな
式田 ティエン

宝島社 2003-03
売り上げランキング : 561552

Amazonで詳しく見る
by G-Tools




posted by 桃鳥 at 22:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのTrackBack URL

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。