2005年09月11日

戦国自衛隊/半村良

戦国自衛隊戦国自衛隊
半村 良

角川書店 2005-01
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出版社 / 著者からの内容紹介
歴史は我々に何をさせようというのか?
最新兵器を携えた自衛隊が戦国時代へタイムスリップ! 1979年に映画化され大ヒットした名作が、読みやすい新装版で登場!


読んだのは昭和53年再版発行のものです。あとがき解説(1978年)を担当したのが石上三登志という人で、「映画化したらアクションで見せられる部分を半村氏は端折ってるのが興味深い。映画化を是非観てみたい」と書いてるんですが、これ翌年の1979年に映画化されてるんですよね。つっこみ所満載らしいですが。

本編164頁、厚みにして7〜8o。薄っぺらいので序盤展開の早いこと(笑)。

以下、ネタバレのオチバレ感想です。




序盤、登場人物の説明もそこそこに「時震(じしん)」が起こり、戦国時代にタイムスリップ。主人公の伊庭三等陸尉が事の事態をタイムスリップと結論つけたのが読み始めてから23頁目。結論早い、早すぎる。あまりにもの伊庭三尉の呑み込みのよさに、笑ってしまいました。

タイムスリップといっても戦国時代の別次元に入ってしまったらしく、教科書で学んだ歴史とは細部が違うらしい。

伊庭は初め「俺たちはこの時代に呼吸してるだけで罪を犯してるのだ」と言ってたのに長尾景虎(後の上杉謙信)と手を結んで天下を夢見るようになったのは、時代の異物である自分らの存在価値やら存在意義を求めての行動なんでしょうかね。

戦国時代の武将がトランシーバー片手に指示を出す姿はどうなんでしょう(笑)。さぞかしシュールな光景でしょうねぇ。

伊庭が天下統一のため進軍するのは快調すぎていまいちでした。この時代に近代火器で戦うのは何だか不公平かつ傲慢に思えてしまって。100%負けるとわかってても刀一本で猛進する敵軍の戦闘精神のほうが魅力的でした。

最後のオチは面白かったです。というか、最後になるまでオチに気付かなかったのは歴史知識の無さっぷりが原因ですね。

妙蓬寺で伊庭が四方から火を放たれた時はじめてオチに気付きました。伊庭の妙蓬寺での自害は、本能寺の変に成り代わるもので、伊庭は織田信長の役を、奇襲をかけた細川藤孝は明智光秀の役を担ってたんだ、と。

戦国時代の歴史に詳しかったら、タイムスリップした主要隊員が各々土地を持って城を構えた時点で羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)や徳川家康や柴田勝家になる人物だと気付くんでしょうけどねぇ〜ダメダメです。


posted by 桃鳥 at 01:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍
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