頼りにしてた要は夏香の想い人でアテにできなくなり、葛西家夫婦が世間から好奇な目で見られ苦悩していることを知り、初対面の母親には存在全否定され・・・フミ可哀想すぎる。特にアイザワキレイはどうしょーもない奴です。自分の出産を否定するということは文歌が誕生したことや存在を否定することと同じだと思います。彼女(キレイ)なりの生き方も有りだとは思いますが人を巻き込んではイカン。ある意味キラメキも被害者ですね。
文歌の両親は共に心が未熟なんですよね。捨ててトンズラしたキレイは言うまでもなくですが、キラメキは一人子育てをして自分なりに文歌を愛したという点ではキラメキのほうがまだ救いがあるかも。自分が虐待をしていたという意識がないようなので娘の愛し方が間違ってるのですが、悪意はあまり見られないなぁ。
アイザワキレイの方は今はまだ遊ぶだけ遊んで、歳をとり気が付いたときには老いた自分の周りに誰もいなくなってたというシナリオがいいと思います。
ミカがフミをグーでなぐった!
お互い相手を思いやることで自分の気持ちを抑えすぎてたんでしょう。優しさというのも過ぎると爆発するんでしょうね。それが彼女らは言葉にすることで丸く収まりましたが、コミュニケーションを知らない子の場合は犯罪に走ったりするわけで・・・。
言いたいことぶちまけて、堰を切ったように泣いてスッキリ。いい感じです。特にミカはいつも張り詰めた表情だから泣き顔カワイイ〜。この時ばかりは二人とも少し幼児期に戻ったような感じです。
ミカ「ボクを出してくれてありがとう」
ここ最高!
母親に存在否定されたフミが一番救われた言葉だと思いますよ。
ミカを出す、というか生んだ(産んだではなく)ことでフミの存在価値が見出せるんですから。
素直に感動できた自分がいて嬉しかったり(笑)。
ED。今までのゲストキャラが使い捨てにされていないことが窺い知れて作り手の愛情を感じます。傷害事件を起こした少年は院でミシン。手に職を付けて社会復帰してほしいです。明日菜をうっかり撃ってしまった新米刑事は処分されたのでしょうか。ボウリング場跡地でお参り参加してませんでしたね。
【総括】
シリーズ無しかどうかわかりませんが無しと考えて、1クール(12〜13話)完結アニメの感想を書くのは初めてなんですけど、これくらいが自分には一番合ってるような気がしました。飽きなくていいのです。
ゲストキャラ話に絡ませつつ文歌の背景を進行していく技法は巧みで、中だるみもなく視聴者を留めておくのに充分の仕上がりだったと思います。
細かい設定まで表現しきることなく視聴者の推測に任せるやり方も、押し付けがましいいやらしさやあざとさがなく好感が持てるところでした。そういう表現に気付かず一人ツッコミしてた自分はアホですが(笑)。