『詐欺師』第7話、感想いきます。
あ、間違えました。
『蟲師』第7話、感想いきます。
いや、あの惚れ薬は詐欺じゃ?
商売魂にプライドは?(笑)
誰もが幼少時代に一度は憧れたであろう虹追い。しかも追っかけるのが大人ときた。
走る走る、休む、寝る、
売る、走る走る。
こんな童心に返るような行動が子ども対象ではなく、大の大人2人が主体となっているところに見ごたえを感じました。
旅人ギンコが同じく旅人の虹郎と同行することで、ギンコが旅をする目的を明かす主旨もあるんじゃないかな。ギンコの旅についての持論も窺えたし、興味あるものは追わずにはいられない蟲師ならではの性も確認できました。
本当に当てのない呑気な旅なんだな。
虹郎が虹蛇を探していることを知って即同行を表明したことにギンコらしさがあるのではないかと思う。
第5話「旅をする沼」では山中に異質な存在の少女を見かけても声をかけず立ち去ろうとした行為とは相反して、今回は蟲師としての地が現れてます。ここでもギンコのキャラクターが丁寧に描かれててキャラに深みが増します。
雨宿りで一緒になった男性の
「甕(かめ)の中に死体」という発想もその時代を反映しているようで面白い。何気ない会話で時代背景を感じろということか。
ギンコにはめられそうになったお客さん、惚れ薬に興味なさそうに日照りの話なんかしておいて、実はのどから手が出るほど欲しかったんだ。誰に飲ますんだ?これがコメディーだと間違って隣家のおっさんが飲むんだけど(笑)。
それからギンコの煙草の持ち方に眼が釘付けだったりします。
口を掌で覆う持ち方は男性に多いです。考えに耽りながら煙草の手を頭に持っていったり、無意識に手振りをしたり、煙草を持つ手の動きの雄々しさに見惚れてついついセリフを聴き逃すのですよ。
以下、
『ぱふ』1月号より。
「『蟲師』とは蟲の話でありながら、人の話が描かれているのでは・・・」と記載されてて「これ、まさに!」と思った。
原作者曰く、ギンコが洋服なのは里に馴染まないように考えてあるのだとか。
和服だとギンコの存在が世界に馴染んでしまうからNGらしいです。言われてみれば存在自体が異質ですからね。
12/8追記 流れ橋のモデルは京都府八幡市の木津川かな。本編でも「西に架かった」と言ってたし。
化野先生の名前の元ネタかどうかはわからないけど、京都に化野念仏寺というのもあるし。ここは無縁仏ばっかで少し寂しいかも。
(流れ橋参考:こことかここ)